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財務省が1日発表した2022年度の法人企業統計によると、金融業・保険業を除く全産業の経常利益は前年度比13・5%増の95兆2800億円だった。2年連続の増益で、比較可能な1960年度以降で最高を更新した。コロナ禍からの経済活動の正常化を背景に回復基調が続いた。
製造業は4・4%増の34兆6506億円。半導体不足の緩和による自動車生産が回復した輸送用機械や生産用機械が好調だった。
非製造業は19・5%増の60兆6293億円。資源価格の上昇で利益が拡大した卸売・小売業に加え、訪日客を含む人の流れが回復したことで運輸・郵便などサービス業が好調だった。
売上高は9・0%増の1578兆4396億円で2年連続の増収。設備投資も4・4%増の47兆6559億円で2年連続で増えた。
一方、22年度末の企業の内部留保(金融業・保険業を除く)は前年度末比7・4%増の554兆7777億円と、11年連続で過去最高を更新した。