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睡眠不足解消に向け、国は新たな基準づくりなどに取り組んでいる。
厚生労働省の国民健康・栄養調査(2019年)によると、「睡眠による休養を十分に取れていない人」(20歳以上)の割合は年代別で最多となった30歳代が33・4%で3割を超えた。40歳代31・4%、50歳代27・6%と続き、ほぼ全ての年代で増加傾向となっている。
1日の平均睡眠時間では、最も多いのが「6時間以上7時間未満」で、男性32・7%、女性36・2%に上る。「5時間以上6時間未満」「5時間未満」を合わせた割合は男性37・5%、女性40・6%となる。
こうした結果を踏まえ、厚労省は来年度に始まる第3次国民健康づくり計画「健康日本21」で、睡眠時間の数値目標を初めて設け、「十分な睡眠時間」を6時間以上9時間未満(60歳以上は8時間未満)とした。睡眠時間が十分に確保できている人の割合を32年度に全年代で60%(19年度54・5%)とする目標を掲げる。