条例公布怠り、1年半にわたり法的効力なく徴税…町長が謝罪

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 岩手県大槌町は15日、条例など計82件の公布手続きを怠り、1年半にわたって法的効力がない状態で、税金を徴収するなどの事務を行っていたと発表した。平野公三町長は記者会見で「町民の信頼を損なうこととなり、深くおわび申し上げる」と謝罪した。町は、町民生活に与える影響が大きく町の運営にも支障が生じるとして、条例などを適切な時機に公布されたと見なして、執行済みの事務をそのまま取り扱うとしている。

 発表によると、手続きが行われていなかったのは、2020年4月~21年9月に議決された、介護保険料の変更や新型コロナウイルス対策に関するものなど条例46件と決裁後の規則36件。地方自治法第16条と町の公告式条例に基づき、前文と町長の署名などが入った文書を、町役場前の掲示板に掲示して法的に効力が生じる。しかし20年4月に担当が代わった際、きちんと引き継がれず、チェック機能も働かなかったとしている。

 平野町長が昨年9月、しばらく署名を行っていなかったことに気付いて確認させたところ、不備が発覚。同11月に、まとめて公布手続きを行った。今後、職員や町長の処分を検討する。

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2763498 0 社会 2022/02/16 08:10:00 2022/02/16 08:10:00 2022/02/16 08:10:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/02/20220215-OYT1I50201-T.jpg?type=thumbnail

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