危険な助手席の迷惑行為…ドライバーが嫌う同乗者のマナー違反

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コロナ禍の帰省やレジャーの移動手段に、マイカーやレンタカーを選ぶ人も少なくありません。家族やカップル、友人たちとのドライブなら、会話や音楽を気ままに楽しめます。ところが、読売新聞の掲示板サイト「発言小町」には、助手席の友人の行為で危うく事故に遭いそうになったという恐怖体験が寄せられました。ドライバーが嫌う助手席でやってはいけない迷惑行為について、カーライフジャーナリストの鈴木珠美さんに聞きました。

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「もう少しで事故になるところでした」というタイトルで投稿した「こもこも」さんは、助手席に友人を乗せ、車で買い物に向かっていました。運転中、カーナビゲーションの音声にかぶせて、進行方向や車線変更をいちいち指示する友人にイライラしていたようです。

危険を感じたのは、交差点を左折後すぐに右折する場面でした。突然、友人が体を寄せて「右、右」とせかすので、慌ててハンドルを右に切ったその時、直進する車が右脇すれすれを走り過ぎたのです。「鳥肌がたち、ゾッとした」と振り返る「こもこも」さん、「他人を乗せるのはやめよう」と心に決めました。

助手席でやってはいけない7つの行為

運転中に助手席でスマホをいじってばかりいる女性(写真はイメージです)
運転中に助手席でスマホをいじってばかりいる女性(写真はイメージです)

助手席に座った人が運転手をサポートしようと、良かれと思ってやっている行為がドライバーの迷惑になることがあります。そればかりか、事故を招きかねない危険につながることも。助手席のマナーについて、カーライフジャーナリストの鈴木さんは「運転者が運転に心地良く集中できる環境をつくる。もしくは妨げにならないように心配りをすることが安全運転につながります」と指摘。助手席でやってはいけない行為を七つ挙げます。

〈1〉突然、大きな声を出す

「あっ!」と思い出したかのように大きな声を出すのは、運転しているドライバーをびっくりさせる行為の一つです。ハンドルを握っているドライバーが、驚いた拍子にハンドルを切ってしまたり、急ブレーキをかけてしまったりする可能性があり危険です。

〈2〉サイドミラーを隠してしまう

車線変更や後ろ向きで駐車をする際に、気を利かせて一緒に確認しようとする助手席の人がいます。気持ちはありがたいのですが、前かがみになると助手席側のサイドミラーを隠してしまい、ドライバーの後方確認の支障になりかねないので気をつけたいポイントです。

〈3〉よそ見運転を促す「見て!」

「あれ見て。あっちに面白い建物ある」「こっち見て、すごい絶景」などと声をかけるのは、ドライバーによそ見運転を促す危険な行為です。ドライバーは目線を常に遠くの前方に置き、周囲の車や道路の状況を確認しながら走行しています。「見て!見て!」と求めるのはやめ、見えなくてもその情景を共有できるように、ラジオパーソナリティーのような気持ちで話せるといいですね。

〈4〉スマホに夢中

頻繁にスマホなどを見て、SNSやゲームに集中するのはいただけません。ドライブは、2人だけの大切な時間になったり、仲間同士の親交を深めたりする空間です。運転者を放っておいてしまう行為は控え、時間と空間を共有しながらドライブを楽しみたいですね。

〈5〉飲食、喫煙、香水

運転者に断りもなく、車内で飲食をするのはご法度です。たとえ、声をかけたとしても禁煙車で喫煙は当然NGです。飲食もできれば避けたいと考えているドライバーもいますので、事前に確認が必要です。飲み物はしっかりとフタができるタイプであれば問題ない場合が多いですが、車種によってはドリンクホルダーがなかったり、カップだとこぼしたりしやすいので注意が必要です。また、強めの香水も避けたほうが無難。車内はにおいがこもりやすいので、気を付けましょう。

〈6〉車内を勝手にいじる

ドライバーに断りもなく、空調やオーディオなどを勝手に操作するのはマナー違反。ドライバーに要望を伝えてから行うのが望ましいでしょう。シートの位置を動かすときも、操作していいか尋ねるとスマートな印象を持たれます。

〈7〉ドアの開閉に無頓着

ドアを勢いよく締めるのはNGです。いったんドアを車に近づけ、短い距離からしっかりと閉めると丁寧な印象になります。ドアを開けるときも大きく開くのではなく、後方車両や隣の車に注意しながら開けましょう。強風のときはドアがあおられる恐れがあり、万が一ドアを隣の車に当ててしまったら一大事。ドアの取っ手をしっかりと握っておきましょう。乗降の際は、ドアの縁などに靴やヒールをぶつけないように気配りしながら行うことが大切です。

安全なドライブのためにできること

「ハンドルやペダル操作はもちろん、『今、真ん中の車線にいよう』『次の信号を過ぎたら右の車線に入ろう』『前の車がウインカーを出したから入れてあげよう』などと、運転者はありとあらゆることに意識を働かせています」と、ドライバーのストレスについて説明する鈴木さん。

「慣れない道を走ったり、迷ったりすれば、ベテランドライバーでも気持ちに余裕がなくなります。助手席から話しかけたほうがいいのか、聞き役に回ったほうがいいのか、ドライバーの様子を見守るスタンスがとれると、安全で快適なドライブが楽しめると思います」とアドバイスします。

【紹介したトピ】 もう少しで事故になるところでした。

【プロフィル】鈴木 珠美(すずき・たまみ) カーライフジャーナリスト・ゆるトレ講師。出版社勤務を経て独立。女性誌、ブライダル情報誌、動物雑誌で企画編集に携わる。女性のカーライフを応援する「beecar(ビーカー)」の編集長。車、女性、生活、健康を軸にコンテンツ制作会社「オフィスタマ」を運営。運転疲れを軽減するストレッチの監修、テレビ・ラジオ出演、セミナー講師など幅広く活躍。beecarのサイトは こちら

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3878976 0 大手小町 2023/03/27 10:00:00 2023/03/31 16:41:32 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/03/20230306-OYT8I50016-T.jpg?type=thumbnail

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