化石燃料「廃止」が「削減」に後退…COP28草案、最終日前に紛糾予想

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会期末に向けて詰めの議論が続くCOP28の会場(11日、UAEのドバイで)=ロイター
会期末に向けて詰めの議論が続くCOP28の会場(11日、UAEのドバイで)=ロイター

 【ドバイ=矢野恵祐】アラブ首長国連邦(UAE)で開催中の国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)で11日、成果文書の新たな草案が公表された。5日公表の草案では、温室効果ガスを大量に排出する化石燃料について、「段階的に廃止する」との案が盛り込まれていたが、「削減する」に表現が弱められた。

 交渉関係者によると、化石燃料の段階的廃止は、欧州連合(EU)や気候変動の影響を著しく受けている 島嶼とうしょ 国などが強く求めている。一方、サウジアラビアなどの産油国は、「削減」や「廃止」といった、使用を制限する文言を合意文書で示すことに反対している。各国の交渉は12日の会期最終日を前に紛糾が予想される。

 一方、石炭火力発電所については、排出削減対策が取られていなければ、新設を制限し、既存の発電所も早期に削減するとの案が盛り込まれた。

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4826908 0 科学・IT 2023/12/12 13:13:00 2023/12/12 13:13:00 2023/12/12 13:13:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2023/12/20231212-OYT1I50064-T.jpg?type=thumbnail

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