[Gトレ! 子どもの運動]<6>単純に見える「跳ぶ」動きは…「色々な要素詰まった」全身運動

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 瞬発力や敏しょう性、柔軟性やバランス感覚など、多くの運動能力の向上に役立つ動作があります。アスリートも練習によく取り入れているというのが、「跳ぶ」動きです。巨人の石森卓・二軍トレーニングコーチは「単純な運動に見えますが、実は色々な要素が詰まっています」と勧めます。

 真上や前に跳んだり、跳び降りたりと種類は様々。垂直跳び=写真=の場合、しゃがんで蓄えた力を一気に放出して跳び上がります。下半身の力が大事と思われがちですが、どの競技でも下半身だけを使って跳ぶことはほとんどありません。腕を大きく振って反動を利用しています。スキップなら片足での踏み切りとなり、テンポも速くなります。どちらも全身を使い、いかにタイミング良く大きな力を出せるかが重要です。

 巨人でも跳躍系のメニューを実践しています。例えば、片足跳びです。ケンケンの要領で3歩、5歩など歩数を決め、跳んだ距離を競います。腕の振りや踏み切るタイミングなど選手に伝えるポイントも変わりませんので、ぜひやってみてください。陸上の障害走のように、1メートルほどのハードルを連続で跳び越えることもあります。子どもに経験してほしい動きに、プロも同じように取り組んでいるのです。

 縄跳びやトランポリンも効果的。縄を回すため腕の反動を使えなかったり、弾力性のある不安定な足場での動作になったりして、難易度は上がります。のみ込みが早い子どもも多く、すぐに慣れるでしょう。発育とともに筋力がつけば、跳躍力も大きく伸びることが期待できます。(読売巨人軍監修)

「バネ」強い球につながる?

 野球界では、跳躍力と球速に相関関係があると言われている。速球派の投手が、跳躍力に優れるケースが多いからだ。体全体をうまく連動させることができ、下半身から体幹、腕から指先へとしっかり力を伝えて出力を発揮している。

 150キロ超の直球を武器とする巨人の3年目、堀田賢慎投手は小学高学年の頃、走り幅跳びを得意とし、地域の陸上クラブに通って競技会にも参加していた。今でも立ち幅跳びで約3メートルを記録するなど、ジャンプ系の測定種目はチーム上位。石森コーチは「俗に言うバネがあって力の出し方がうまく、強い球につながっているのかもしれません」と分析する。他の速球派の投手もやはり、ジャンプ系種目を得意とする傾向があるという。

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3320580 0 その他 2022/09/07 14:40:00 2022/09/07 14:40:00 2022/09/07 14:40:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/09/20220907-OYT1I50091-T.jpg?type=thumbnail

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