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【ニューヨーク=平山一有】シーズン折り返しを前にした米プロバスケットボール協会(NBA)で、ネッツの渡辺雄太(28)とウィザーズの八村塁(24)が奮闘している。攻撃面で進境著しい渡辺は新天地で信頼をつかみ、けがから復帰した八村も本領を発揮し始めた。
渡辺 3点シュート51%
渡辺の3点シュートは今や、ネッツの大きな武器だ。無保証のキャンプ契約からプレシーズンマッチでアピールを続け、昨年10月に開幕メンバー入り。ケビン・デュラントらタレントぞろいのチームではフリーでパスを受ける機会が増え、「決めるべきシュートを確実に決められている」と話す。
3点シュート成功率では、名だたるシューターを抑えてランキングのトップに立っていた。4日の試合を終えて規定数に届かずランク外となったが、51・4%の高確率を誇る。
「毎日全力を尽くす姿を周囲が見てくれている」と渡辺。右太ももの張りで10試合欠場したものの、復帰後も好調なシュートと粘り強い守りで存在感を示し、僅差の試合終盤に投入されることも増えている。上位争いを続けるネッツのボーン監督は「自己犠牲をいとわず、チームにエネルギーをもたらしてくれる。そういう選手が成功には欠かせない」と信頼を口にする。
八村 6戦連続2桁得点
右足首痛で約1か月欠場していた八村も、戦列に戻って調子を上げている。昨年12月28日のサンズ戦では、NBA4季目で自己最多に並ぶ30得点をマーク。昨季は1度もなかった25得点以上を2度記録するなど、6試合連続で2桁得点を挙げている。「積極性を出せている」という八村が、下位で苦しむチーム浮上の鍵を握りそうだ。