満塁なのに…まさかの申告敬遠、エンゼルス・マドン監督「極め付き」の奇策に球場どよめく

スクラップは会員限定です

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 大谷翔平が待望の今季1号、2号を放った15日(日本時間16日)のレンジャーズ―エンゼルス戦で、エンゼルスのマドン監督が驚きの采配を見せた。

大谷翔平、ロバーツ監督に並ぶチーム日本生まれ最多本塁打…「あす抜けるように頑張る」
レンジャーズ戦の4回、先発のデトマース(右)に降板を告げるマドン監督(手前)。2番手のウォーレンにはこの後、満塁で敬遠を指示した(AP)
レンジャーズ戦の4回、先発のデトマース(右)に降板を告げるマドン監督(手前)。2番手のウォーレンにはこの後、満塁で敬遠を指示した(AP)

 四回のレンジャーズの攻撃だった。2-3と逆転を許し、なおも一死満塁のピンチで、2番の左打者シーガーを打席に迎えると、マドン監督はなんと、敬遠四球を申告し、押し出しで相手に1点を与えた。

 シーガーはドジャースに所属した昨季は打率3割6厘、16本塁打。2020年にはナ・リーグの優勝決定シリーズとワールドシリーズで最優秀選手賞(MVP)を獲得したスターだ。とはいえ、まだ試合は前半、そして後に続くのは、いずれもシーズン31本塁打を記録したことのある3番ガーバー、4番ガルシアの強打者だった。これまでも様々な策略を講じてきた、最優秀監督賞3度の名将マドン監督が打った奇策に球場はどよめきが広がった。右腕ウォーレンに対し、左のシーガーとの勝負を避け、右打者の3、4番との勝負を選んだ形だが、MLB公式サイトは「19年のキャリアで、型にはまらない指揮官として知られているマドン監督だが、この日の策は、極め付きだった」とした。

マドン監督(2020年2月、佐野司撮影)
マドン監督(2020年2月、佐野司撮影)

 結局、ガーバーに犠飛を許し、ボークもあって、申告敬遠を含めて3点を与えたエンゼルス。ただ、次の回に大谷の2ランなどでエンゼルスは再逆転し、試合も9―6で勝利した。

 MLB公式サイトによると、満塁での敬遠四球は1950年以降で3度目。過去2度は1998年のボンズ(ジャイアンツ)と2008年のハミルトン(レンジャーズ)でいずれも九回二死からだった。08年のハミルトンを敬遠したのはマドン監督率いるレイズで、元ヤクルトの岩村が所属していた。(デジタル編集部)

大谷翔平選手の最新ニュース

大谷翔平選手の結婚報告

スクラップは会員限定です

使い方
「スポーツ」の最新記事一覧
記事に関する報告
2927613 0 大リーグ 2022/04/16 13:07:00 2022/04/16 18:10:13 2022/04/16 18:10:13 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/04/20220416-OYT1I50076-T.jpg?type=thumbnail

主要ニュース

セレクション

読売新聞購読申し込みキャンペーン

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)