三国志の英雄・関羽の巨大像、観光名所なのに「公費の無駄遣い」と断罪され解体

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 【上海=南部さやか】中国湖北省荊州市にある三国志の英雄・関羽の巨大像(高さ57メートル)が9月から解体されている。中国メディアによると、2016年に市当局が巨額を投じて建て、観光名所として親しまれたが、共産党政権から「公費の無駄遣い」と断罪された。

中国湖北省荊州市にある関羽の巨大像(AP)。すでに解体作業が始まっている
中国湖北省荊州市にある関羽の巨大像(AP)。すでに解体作業が始まっている

 荊州は関羽ゆかりの地とされる。像は歴史保護地区に位置し、高さは日本のマンションの19階に相当する。市当局は昨年、高さ規制に抵触する「違法建築」と突然認定して、移転の準備が進んだ。現在は大型クレーンで像の頭と肩が解体された状態で、今後は市内の別の場所に移転する。

 建設や解体などの費用は計約3億元(約51億円)に達する見込みで、党の汚職摘発機関・中央規律検査委員会は6日、「3億元が無駄になった。巨大像の教訓は深刻だ」と批判した。

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2347199 0 国際 2021/09/07 12:28:00 2021/09/07 20:08:22 2021/09/07 20:08:22 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/09/20210907-OYT1I50054-T.jpg?type=thumbnail

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