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【石川梨華】元モー娘。石川梨華がやんちゃ姫に挑戦!

2012.03.28


石川梨華【拡大】

 幕末の女傑で、小説や舞台、テレビドラマの主人公として何度も取り上げられている徳川13代将軍家定の正室・天璋院(てんしょういん)篤姫。

 波乱万丈の人生を送った篤姫役に、元モーニング娘。のチャーミーこと石川梨華が挑戦する。

 「お話をいただいたときに、NHKの『篤姫』を見ていたので“あんなに意志が強くたくましい女性を、演じられるんだろうか…”とプレッシャーを受けました。でも、脚本を見たらコメディーの要素が強かったので、これなら! って。あはは」

 現代にタイムスリップした篤姫が、ひょんなことから銀座ホステスとしてナンバーワンを目指す、という奇想天外なSFコメディーだ。

 過去にダブル主演はあるが、今作が彼女にとって初の主演映画となる。

 「製作発表のときに、エグゼクティブプロデューサーのつんく♂さんから『この役は石川にぴったり』と言っていただいたので、自信を持って取り組みました。タイムスリップしてきた篤姫にとっては、現代にあるものすべてが初めて。“初主演”も同じ心境ですね」

 つんく♂も銀座のクラブの常連客役で出演。元モーニング娘。の中澤裕子、吉澤ひとみも助演している。

 「メンバー同士って、普段の素(す)をお互いに知っているから、お芝居するとちょっと照れ臭かったりするんです。カットがかかると、つい笑っちゃったり。セリフが武家言葉だったので、撮影の前後も変な物言いが抜けなくて困りました」

 今回の映画だけでなく、舞台やドラマなど最近の仕事は芝居中心。やはり今後の方向性は女優オンリーになるのだろうか。

 「女優になりたい、とか歌手になりたい、という気持ちじゃなくて、私の場合は『モーニング娘。になりたい!』と思ってこの世界に入りました。歌や踊り、芝居からコントまで、何でもやるエンターテインメントのグループですから、何かひとつに絞るのは難しいです。これからも、何にでも挑戦したいです」

 劇中、『一番好きなことは趣味にしておいたほうがいい』というセリフがある。だが、彼女にとっては違うようだ。

 「とにかく仕事が一番。ようやく大人になって周りを客観視できるようになって感じるのは、一番やりたいことを仕事にしている人は少ない、ということ。私は夢を仕事にしてるわけですから、ホント感謝です」

 最近、元モーニング娘。たちに、おめでたい話題が続いているが。

 「周りの婚約、結婚、出産の話を聞くんですけど『いいなぁ、私も!』じゃなくて『ああ、よかった。お幸せに』なんです。その感覚だけで、おなかいっぱいになっちゃう(笑)。あっ、でも、よっしー(吉澤ひとみ)が突然結婚したらちょっと焦るかも」

 やはりお年ごろ。理想の結婚について聞いてみた。

 「一番身近にいる両親が私の理想なんです。高校1年のクリスマスに父と母は出会ったそうで。それから交際が始まって20代前半で結婚。こういう夫婦になりたい、というお手本なんです」

 モーニング娘。ではセクシー担当と言われながら過去にスキャンダルが一度もない。彼女にとって、理想の男性とは?

 「結局、理想の男性像が父(52歳)になるんです。(結婚は)父より私を幸せにしてくれる、と思える人が現れたときでしょうか」

 お父さまがこの言葉を聞いたら、間違いなく泣くだろうな。(ペン・永瀬白虎 カメラ・大山実)

 ■いしかわ・りか 1985年1月29日生まれ、27歳。神奈川県出身。2000年、「モーニング娘。第3回追加オーディション」に合格し、4期としてメンバー入り。メンバー内ユニットのタンポポ、美勇伝などに参加。05年にモーニング娘。を卒業後は、タレントとしてマルチに活躍。初の主演映画「篤姫ナンバー1」は4月7日から東京・新宿ミラノ3ほか全国ロードショー公開。同日、舞台「細雪」(御園座)も初日を迎える。

 

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