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在宅起訴の参院議員大野泰正被告(岐阜県選出)「やましいことはない」と辞職否定 政治資金パーティーを巡る裏金事件

自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で東京地検特捜部は19日、岐阜県選挙区...
参院議員大野泰正被告

 自民党安倍派の政治資金パーティーを巡る事件で東京地検特捜部は19日、岐阜県選挙区選出の参議院議員、大野泰正被告(64)と秘書の岩田佳子被告(60)を政治資金規正法違反(虚偽記入)の罪で在宅起訴しました。

 大野被告は自民党に離党届を提出し、受理されました。また、参議院内閣委員長を辞任しました。

 19日午後、東京都内の参議院議員会館で記者会見した大野被告は「やましいことはありませんので、しっかりと職責を果たしていきたい」と述べ、議員辞職は否定しました。


◆政治資金の管理、事務所スタッフに一任

※参議院議員 大野泰正被告
 「政治資金の管理や収支報告書の作成といったこと、このような経理面につきましては、すべて事務所スタッフに任せておりました。私としては、検察との間の意見の相違がございますので、裁判において、しっかりと自らの主張をしてまいりたいと思います」

 大野被告は、2018年以降の5年間で派閥から5000万円余のキックバックを受けながら、政治資金収支報告書に収入として記載していなかったとされています。

東京地検特捜部による家宅捜索=去年12月29日、羽島市内

 大野被告を巡っては、東京地検特捜部が去年12月28、29日に、販売ノルマを超えて集めた分を収支報告書に記載しなかったとして、羽島市内にある地元事務所などの関係先を家宅捜索していました。

 大野被告は県議を経て、2013年の参院選で初当選し、現在2期目。これまでに国土交通大臣政務官などを務めました。祖父は自民党副総裁を務めた大野伴睦氏、父は元運輸大臣の明氏、母つや子氏も元参院議員です。


◆地元有権者からは不信感「情けない」

※地元の人は
 「起訴されるということは駄目なこと。しっかりしてほしいです。何事にも正直にやっていただければ、見る目もこれから変わってくると思います」
 「そういう人には議員を辞めてもらいたい。親が有名人であろうと、今回のことをしっかり反省して誠意を示してもらいたい」
 「はっきり言って情けない。政治家たるもの、われわれの手本になってもらわないと。地方議員であろうが、国会議員であろうが一緒だと思います」

 県の古田肇知事は、在宅起訴を受け「本県選出の国会議員が起訴されたことは誠に残念。速やかな事態の全容解明と政治に対する信頼回復を願っております」とコメントしました。

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