気温上昇 5月並みの暖かさも 一方 太平洋側中心に大気不安定

南から暖かい空気が流れ込んでいる影響で15日も午前中から気温が上がり、東日本ではすでに20度を超えるなど、5月並みの暖かさとなるところもある見込みです。一方、前線や低気圧の影響で太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定になっていて、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょうなどに注意が必要です。

気象庁によりますと、日本の東にある高気圧の縁をまわって暖かい空気が流れ込んでいる影響で、15日も午前中から気温が上がっています。

午前11時までの最高気温は、
▽千葉県館山市で20.3度、
▽金沢市で19.6度、
▽宮崎市で18.6度などと、
すでに平年の最高気温と比べて4度から11度ほど高くなっています。

また、記録的な暖かさとなるところも相次ぎ、午前11時の時点で
▽山形空港で18.4度、
▽宮城県女川町で18.3度と
東北の2つの地点で2月としては観測史上最も高くなっています。

このあとさらに気温が上がり、日中の最高気温は、
▽宮崎市で23度、
▽福岡市や横浜市で21度、
▽東京の都心や金沢市で20度、
▽仙台市で19度などと各地で4月中旬から5月上旬並みの暖かさになる見込みです。

北日本から西日本にかけての積雪の多い地域では、屋根からの落雪やなだれ、融雪による土砂災害に注意してください。

一方、日本海にある前線を伴った低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、太平洋側を中心に大気の状態が非常に不安定になっていて、局地的に雷を伴って強い雨が降っています。

前線はこのあと日本付近を通過する見込みで、16日朝にかけて西日本から東日本の太平洋側を中心に大気の不安定な状態が続き、雷を伴って激しい雨が降るおそれがあります。

気象庁は、落雷や竜巻などの激しい突風、ひょう、急な強い雨に注意するよう呼びかけています。

急に冷たい風が強く吹いたり雷の音が聞こえたりして、発達した積乱雲が近づく兆しがある場合には、頑丈な建物に移動するなど安全を確保するよう心がけてください。

能登半島地震の被災地はこれまでの地震で地盤が緩んでいるため、気象庁は少ない雨でも土砂災害が起きるおそれがあるとして注意を呼びかけています。