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公開日:2023/04/24 更新日:2023/04/24

Excel(エクセル)関数一覧!よく使う基本の関数20選 | 図解&使用例付き

請求書や見積書・売上報告書・名簿など、Excelで作成する書類には、数値の計算をする必要がある場合が多いもの。そこでぜひ覚えて扱えるようになっておきたいのが、Excel関数です。
この記事では、業務で役立つ代表的なExcel関数の使い方と入力例を、厳選して20個紹介します。画像付きで詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

※本記事ではWindows 11 Home 21H2、Office 365(Microsoft 365)で動作確認をしています。

業務でよく使うExcel(エクセル)関数一覧

まずは、業務でよく使うExcel関数を一覧で紹介します。これらの関数を覚えておくと、あらゆる計算を正確に、かつ素早く行うことができるので、さまざまなシーンで業務効率のアップにつながります。また、自動計算で数値が出るので、手動入力によるミスも防ぐことができます。

業務でよく使うExcel関数20個

関数 内容
SUM関数 数値を合計する
AVERAGE関数 数値を平均する
IF関数 条件分岐をつける
VLOOKUP関数 表示させたい値を検索する
XLOOKUP関数 条件に当てはまるセルを探す、表示する
COUNTIF関数 条件に合うデータの個数を数える
SUMIF関数 条件に合う数値を合計する
TODAY関数 今日の日付を出力する
PRODUCT関数 選択したセルで掛け算をする
MAX関数 最大値を出す
MIN関数 最小値を出す
ROUND関数 数値を四捨五入する(切り上げ・切り捨て)
IFS関数 複数の条件で表示内容を変更する
EOMONTH関数 月末の日付を調べる
IFERROR関数 エラー時の表示内容を変更する
DATE関数 数値から日付データを作成する
TEXT関数 値の書式を変更する
ROW関数 行番号を表示する
AND関数 すべての条件が満たされているかを調べる
OR関数 いずれかの条件が満たされているかを調べる

Excel(エクセル)関数の入力例と使い方20選

SUM関数:数値を合計する

使い方・利用シーン

SUM関数は、指定したセル範囲の合計値を求める関数です。

例えば、こんなシーンで活用できます。

  • 請求書を作る際に各項目の金額を足した合計金額を出したい
  • 各部署の合計人数を計算したい

入力例

SUM関数の基本的な書式は以下です。

=SUM(セル範囲)

具体的な使い方を見てみましょう。ここでは、C2セルからC6セルまでの合計を計算します。

①合計値を入力したいセルC7を選択し、「=SUM(C2:C6)」と入力し「Enter」キーを押します。

②合計値が計算できました。

なお、「=SUM(C2,C6)」のようにカンマで区切ることで、離れたセル同士を指定することもできます。

AVERAGE関数:数値を平均する

使い方・利用シーン

AVERAGE関数は、指定したセル範囲の平均値を求める関数です。

例えば、こんなシーンで活用できます。

  • 顧客年齢の平均を出したい
  • 毎日の売り上げの平均を出したい

入力例

AVERAGE関数の基本的な書式は以下です。

=AVERAGE(セル範囲)

具体的な使い方を見てみましょう。ここでは、C2セルからC6セルまでの平均値を計算します。

①平均値を入力したいセルC7を選択し、「=AVERAGE(C2:C6)」と入力します。

②平均値が計算できました。

IF関数:条件分岐をつける

使い方・利用シーン

IF関数は、任意の条件を設定し、条件を満たしている場合(TRUE)と満たしていない場合(FALSE)の2パターンで条件分岐を作る関数です。

例えば、こんなシーンで活用できます。

  • 在庫が10以下の商品を「要発注」、それ以上あれば「在庫あり」と表示させたい
  • イベントで、チケット売り上げが200枚に達した日を「満席」、200枚以下の日を「残席あり」と表示させたい

入力例

まずは、IF関数の基本的な書式を見てみましょう。

=IF(論理式,TRUEの場合の表示内容,FALSEの場合の表示内容)

式の内容について、具体例を示しながら一つずつ説明します。

①まず、「=IF」の後ろに「論理式」と呼ばれる記号を入力します。論理式とは条件のことで、「=」や「>」「<」などの演算子を用いて設定します。

例えば、「A1=200」という論理式は、「A1セルの値が数値200と等しい」の意味です。
なお、演算子の種類は複数あり、どの演算子を使うか次第でさまざまな条件を作ることができます。演算子は、IF関数以外にもさまざまなExcel関数で使用するので、ぜひ覚えておきましょう。

演算子の種類 意味
一致する
<> 一致しない
> より大きい
< より小さい
>= 以上
<= 以下

②論理式の後ろに「TRUEの場合の表示内容」と「FALSEの場合の表示内容」を入力します。

例えば、あるイベントで、チケット売り上げが200枚に達した日、つまり「=200」の条件を満たしたTRUEの場合を「満席」、200枚以下の日、つまり条件を満たしていないFALSEの場合を「残席あり」と表示させたいとします。
ステータスを表示させたいセルG3に、「=IF(F3=200,"満席","残席あり")」と入力し、「Enter」キーを押します。

③すると「残席あり」と表示されるので、他の日のステータスにもこの関数を適用させましょう。ステータスを表示させたセルG3を選択し、右下にある「□(フィルハンドル)」を下方向にドラッグすることで自動入力が可能です。

VLOOKUP関数:表示させたい値を検索する

使い方・利用シーン

VLOOKUP関数は、条件に当てはまる値を、指定した範囲内から自動的に探し出せる関数です。

例えば、こんなシーンで活用できます。

  • 職員名簿の中から、特定の人の生年月日を探したい
  • 在庫表の中から、特定の商品の原価を抽出したい

入力例

VLOOKUP関数の基本的な書式は以下です。

=VLOOKUP(検索値,範囲,列番号,検索方法)

  • 検索値:検索する値
  • 範囲:検索する範囲
  • 列番号:抜き出したい値の入っている列の番号(範囲の先頭から数えた列数)
  • 検索方法: 値を発見できなかった場合どうするかを、TRUEまたはFALSEで決めておく。TRUEだと「検索範囲内で最も大きな値を抜き出す」に、FALSEだと「エラーを表示」になる。

では、具体的な使い方を見てみましょう。ここでは、在庫表の中から、みかんの原価を探すことにします。

①原価を抜き出したいセルF6に、「=VLOOKUP(F3,B3:D9,3,FALSE)」と入力し、「Enter」キーを押します。

②みかんの原価が表示されました。

なお、F3セルの「みかん」を「パイナップル」に変えれば、F6には自動的にパイナップルの原価が入力されます。

XLOOKUP関数:条件に当てはまるセルを探す、表示する

使い方・利用シーン

XLOOKUP関数も、指定した範囲内から条件に当てはまる値を自動的に探し出せる関数です。できることも活用シーンもVLOOKUP関数と似ていますが、データの取り出し方に違いがあります。

入力例

XLOOKUP関数の基本的な書式は以下です。

=XLOOKUP(検索値,検索範囲,戻り値の範囲,見つからない場合,一致モード,検索モード)

  • 検索値:検索する値
  • 範囲:検索する範囲
  • 戻り値の範囲:検索結果の範囲
  • 見つからない場合:検索値が検索内で見つからなかった場合どうするかを指定する。入力を省略することも可能。
  • 一致モード 完全一致検索をするか、近似値検索を行うかを指定する。
    0または省略:完全一致
    -1:検索値以下の最大値を表示
    1:検索値以上の最大値を表示
    2:検索値ワイルドカード文字との一致
  • 検索モード 検索する方向を指定する。
    1または省略:先頭から末尾へ検索
    -1:末尾から先頭へ検索
    2:昇順で並べ替えられた範囲を検索
    -2:降順で並べ替えられた範囲を検索

具体的な使い方を見てみましょう。ここでは、下の表からパイナップルの単価を探すとします。

①結果を表示させたいD16セルに、「=XLOOKUP(C16,C3:C12,D3:D12,"見つかりません",0,1)」と入力して「Enter」キーを押します。

②パイナップルの単価が表示されました。

COUNTIF関数:条件に合うデータの個数を数える

使い方・利用シーン

COUNTIF関数は、条件に合うデータの個数を数えてくれる関数です。

例えば、こんなシーンで役立ちます。

  • 会議や飲み会などの出欠表から、出席の人数を数えたい
  • 顧客名簿から東京都在住の人数を知りたい

入力例

COUNTIF関数の基本的な書式は以下です。

=COUNTIF(範囲,条件)

具体的な使い方を見てみましょう。ここでは会議に出席する人の人数を計算します。

①結果を表示させたいセルF4に「=COUNTIF(C3:C8,"出席")」と入力して「Enter」キーを押します。

②出席する人の人数が表示されました。

SUMIF関数:条件に合う数値を合計する

使い方・利用シーン

SUMIF関数は、ある条件に合致する数値の合計を計算する関数です。

例えば、こんなシーンで活用できます。

  • 店舗売り上げのうち、食品カテゴリーに属する商品だけの売上額を計算したい
  • 社内イベントへの参加費用のうち、部署ごとに参加費合計を出したい

入力例

SUMIF関数の基本的な書式は以下です。

=SUMIF(範囲,条件,合計範囲)

具体的な使い方を見てみましょう。ここでは、店舗売り上げのうち、カテゴリーごとの商品売上額を計算するとします。

①計算結果を表示させたいセルG3に「=SUMIF(C3:C10,F3,D3:D10)」と入力し、「Enter」キーを押します。

「範囲」は「部署」が書かれている行のセル、条件は「人事部」、合計範囲は「参加費」が書かれている行のセルを選択します。

②そうすると、人事部の合計金額が算出されます。総務部・営業部の合計を出す際には「条件」を変更すればOKです。

TODAY関数:今日の日付を入力する

使い方・利用シーン

TODAY関数は、今日の日付を出力できる関数です。

例えば、こんなシーンで役立ちます。

  • 請求書や見積書など、毎回今日の日付を出力する必要がある

入力例

TODAY関数の基本的な書式は以下です。

=TODAY()

()には何も入力しなくてOKです。自動的に今日の日付が出力されます。パソコンの時刻をリアルタイムで参照して反映するので、明日になれば明日の日付に自動更新されます。

PRODUCT関数:選択したセルで掛け算をする

使い方・利用シーン

PRODUCT関数は、掛け算の合計値を計算する関数です。

例えば、こんなシーンで使います。

  • 商品の単価と数量を掛け算して、見積書や請求書を作る
  • 時給と時間数を掛け算して、給与を計算する

入力例

PRODUCT関数の基本的な書式は以下です。

=PRODUCT(セル範囲)
※掛け算したい対象セルが1列・1行に並んでいる場合

具体的な使い方を見てみましょう。ここでは、ケーキの数量と単価を掛け算して、金額を計算します。

①金額を表示させたいセルE3に「=PRODUCT(C3:D3)」と入力して「Enter」キーを押します。

②そうすると、ショートケーキの数量と単価を掛け算した金額が出ます。他のステータスにもこの関数を適用させましょう。ステータスを表示させたセルE3を選択し、右下にある「□(フィルハンドル)」を下方向にドラッグすることで自動入力されます。

なお、掛け算したい対象セルが隣り合っていない場合は、以下の関数を使います。

=PRODUCT(数値,数値,数値)

具体的な使い方を見てみましょう。

①セルが並んでいない数量とセール時単価を掛け算して金額を出したい場合、金額のセルF9に「=PRODUCT(C9,E9)」と入力し、「Enter」キーを押します。

②掛け算ができました。他の金額のステータスにもこの関数を適用させましょう。ステータスを表示させたセルF9を選択し、右下にある「□(フィルハンドル)」を下方向にドラッグすることで自動入力が可能です。

MAX関数:最大値を出す

使い方・利用シーン

MAX関数は、指定した範囲内の最大値を求める関数です。

例えば、こんなシーンで使えます。

  • 塾や学校などで、成績リストから最も高い成績を求めたい
  • 月毎の売り上げリストから、年間最大売り上げを求めたい

入力例

MAX関数の基本的な書式は以下です。

=MAX(セル範囲)

具体的な使い方を見てみましょう。ここでは月毎の売り上げリストから、年間最大売り上げを計算します。

①計算結果を表示させたいセルI8に「=MAX(I3:I7)」と入力し、「Enter」キーを押します。

②年間最大売り上げが表示されました。

MIN関数:最小値を出す

使い方・利用シーン

MIN関数は、指定した範囲内の最小の数値を求める関数です。

例えば、こんなシーンで使えます。

  • 最も残業が少なかった日の時間数を確認したい
  • 年間売り上げリストから、最も売り上げが低かった金額を求めたい

入力例

MIN関数の基本的な書式は以下です。

=MIN(セル範囲)

具体的な使い方を見てみましょう。ここでは月毎の売り上げリストから最低売り上げを計算します。

①計算結果を表示させたいセルL8に「=MIN(L3:L7)」と入力し、「Enter」キーを押します。

②年間最低売り上げが表示されました。

ROUND関数:数値を四捨五入する(切り上げ・切り捨て)

使い方・利用シーン

ROUND関数は、数値を指定した桁数に四捨五入できる関数です。

例えば、こんなシーンで役立ちます。

  • 小数点以下まである数値を四捨五入して簡潔に表示させたい

入力例

ROUND関数の基本的な書式は以下です。

=ROUND(数値,桁数)

  • 桁数
    10の位を四捨五入する場合:「-1」
    1の位を四捨五入する場合:「0」
    小数点第1位を四捨五入する場合:「1」
    小数点第2位を四捨五入する場合:「2」
    小数点第3位を四捨五入する場合:「3」

具体的な使い方を見てみましょう。

①元の数値を10の位で四捨五入してみます。結果を表示させたいセルE12に「=ROUND(B12,-1)」と入力し、「Enter」キーを押します。

②四捨五入ができました。

他の位置で四捨五入したい時は「桁数」を変更すればOKです。

なお、ROUND関数の仲間には、数値の切り上げを行う「ROUNDUP関数」、切り捨てを行う「ROWNDDOWN関数」もあります。

ROUNDUP関数

=ROUNDUP(数値,桁数)

ROWNDDOWN関数

=ROUNDDOWN(数値,桁数)

IFS関数:複数の条件で表示内容を変更する

使い方・利用シーン

IFS関数は、複数の条件を設定し、結果に応じて異なる内容を表示させる関数です。

例えば、こんなシーンで役立ちます。

  • 顧客リストに、顧客の購入回数に応じて「ゴールド」「シルバー」「ブロンズ」などのランクを表示させたい
  • テストの点数に応じて合否判定を表示させたい

入力例

IFS関数の基本的な書式は以下です。

=IFS(論理式1,"表示させる内容1",論理式2,"表示させる内容2",論理式3,"表示させる内容3")

この書式だけでは分かりにくいので、具体的な使い方を見てみましょう。

ここでは、顧客リストから購入回数に応じたランクを表示させてみます。ランクは、購入回数0〜2回の人がノーマル、3〜4回の人がシルバー、5回以上の人がゴールドとします。

①ランクを表示させたいセルD3に、「=IFS(C3>=5,"ゴールド",C3>=3,"シルバー",C3>=0,"ノーマル")」と入力して「Enter」キーを押します。

②すると、D3のランクに自動的に反映されるようになります。セル右下の「□(フィルハンドル)」を下方向にドラッグすることで他のセルにも関数を適用させることが可能です。

EOMONTH関数:月末の日付を調べる

使い方・利用シーン

EOMONTH関数は、指定した日を基準に月の最終日の日付を計算する関数です。

例えば、こんなシーンで使えます。

  • 請求書で月末を締め日として請求を出したい
  • 有効期限が6ヶ月後の月末など、月末基準で失効となるライセンスなどを管理したい

入力例

EOMONTH関数の基本的な書式は以下です。

=EOMONTH(開始日,月)

  • 開始日:月末日を計算するのに基準とする日付
  • 月:何ヶ月後なのかを0、1、2などの数字で入力する。前月なら「-1」、当月なら「0」、翌月なら「1」となる。

具体的な使い方を見てみましょう。

①当月の月末を入れたいセルD7に、「=EOMONTH(C7,0)」と入力し、「Enter」キーを押します。

②2月22日を基準として、当月の月末日が算出されました。

翌月の月末を入れたいセルには「=EOMONTH(C8,1)」、翌々月の月末を入れたいセルには「=EOMONTH(C9,2)」と入力します。

なお、正しく日付として表示されなかった場合は、表示形式を設定する必要があります。
「ホーム」タブ▶「数値」グループ▶「表示形式」ボックスの▼(右側の下向き三角のアイコン)メニューの中から「日付形式」を選択しましょう。

IFERROR関数:エラー時の表示内容を変更する

使い方・利用シーン

IFERROR関数は、数式にエラーが出たときの表示を任意の内容に設定できる関数です。

例えば、こんなシーンで使えます。

  • エラー表示を無くして表やリストを見やすくしたい

入力例

IFERROR関数の基本的な書式は以下です。

=IFERROR(数式,エラーの場合)

具体的な使い方を見てみましょう。ここでは、VLOOKUP関数を書いたときに、マスタデータに検索値がない場合に出るエラー表示を「-」に変更してみます。

①「スイカ」はマスタデータにないので、検索するとエラー表示が出ています。

②エラー表示を「-」に変更するため、「=IFERROR(VLOOKUP(F3,B3:D9,3,FALSE),"-")」と入力して「Enter」キーを押します。

③エラー表示が「-」に変更され、見やすくなりました。

DATE関数:数値から日付データを作成する

使い方・利用シーン

DATE関数は、年月日を入力することで日付データを作成できる関数です。

例えば、こんなシーンで使えます。

  • 年・月・日がそれぞれ別のセルに入力されているので、それらをまとめて日付データを作成したい

入力例

DATE関数の基本的な書式は以下です。

=DATE(年,月,日)

具体的な使い方を見てみましょう。

①日付を表示させたいセルQ3に「=DATE(N3,O3,P3)」と入力して「Enter」キーを押します。

②日付が表示されました。

TEXT関数:値の書式を変更する

使い方・利用シーン

TEXT関数は、セルの数値に書式を設定して文字列として変換する関数です。

例えば、こんなシーンで活用できます。

  • 日付データから自動で曜日を出力したい
  • 羅列した数字を桁区切りし、さらに円マークもつけたい

入力例

TEXT関数の基本的な書式は以下です。

=TEXT(値,"表示形式")

  • 表示形式(何を表示させるかによって定型がある)

曜日:aaa
月:mm
日:dd
桁区切り:#,###0
桁区切り通貨記号:¥#,###0

具体的な使い方を見てみましょう。ここでは日付から曜日を自動で入力します。

①曜日を表示させたいセルO7に、「=TEXT(N7,"aaa")」と入力します。なお、「aaa」は曜日を表示するための定型です。

②「Enter」キーを押すと曜日が表示されるので、右下の「□(フィルハンドル)」を下方向にドラッグして他のセルにも反映させましょう。

ROW関数:行番号を表示する

使い方・利用シーン

ROW関数は、行番号の数値を表示させる関数です。

例えば、こんなシーンで役立ちます。

  • リストを連番でナンバリングしたい

入力例

ROW関数の基本的な書式は以下です。

=ROW()

具体的な使い方を見てみましょう。

①行番号を振りたいセルB3に、「=ROW()-2」と入力します。ここでは連続番号の開始は3列目なので、行番号の「3」から「-2」をして、開始番号を「1」に調整して表示させます。

②すると「1」と表示されるので、セル右下の「□(フィルハンドル)」を下方向にドラッグして他のセルにも関数を適用させましょう。

AND関数:すべての条件が満たされているかを調べる

使い方・利用シーン

AND関数は、複数の論理式に「すべて当てはまる」という条件をつけるための関数です。設定した条件を全て満たしている場合は「TRUE」と表示し、一つでも満たしていない場合は「FALSE」と表示します。

例えば、こんなシーンで役立ちます。

  • 複数回行われる研修に全て参加した人を確認したい
  • 試験で全ての項目に合格した人を確認したい

入力例

AND関数の基本的な書式は以下です。

=AND(論理式1,論理式2)

書式だけでは分かりにくいので、具体的な使い方を見てみましょう。ここでは、試験で全ての項目に合格した人が「TRUE」、そうでない人は「FALSE」と表示されるようにします。

①結果を表示させたいセルF3に、「=AND(C3="合格",D3="合格",E3="合格")」と入力して「Enter」キーを押します。

②結果が表示されたら、セル右下の「□(フィルハンドル)」を下方向にドラッグして他のセルにも関数を適用させます。

OR関数:いずれかの条件が満たされているかを調べる

使い方・利用シーン

OR関数は、複数の論理式に「いずれか一つに当てはまる」という条件をつけるための関数です。設定した条件を一つでも満たしている場合は「TRUE」と表示し、一つも満たしていない場合は「FALSE」と表示します。

例えば、こんなシーンで役立ちます。

  • 複数回行われる研修のうち、いずれか一つでも参加した人を確認したい
  • 複数項目のある試験で、いずれかの項目に一つでも合格した人を確認したい

入力例

OR関数の基本的な書式は以下です。

=OR(論理式1,論理式2)

書式だけでは分かりにくいので、具体的な使い方を見てみましょう。ここでは、複数ある試験項目のうち、一つでも項目に合格した人が「TRUE」、一つも合格していない人は「FALSE」と表示されるようにします。

①結果を表示させたいセルF14に、「=OR(C14="合格",D14="合格",E14="合格")」と入力して「Enter」キーを押します。

②結果が表示されたら、セル右下の「□(フィルハンドル)」を下方向にドラッグして他のセルにも関数を適用させます。

まとめ

今回は、業務で使えるExcel関数を20個ご紹介しました。使うべきタイミングで適切な関数を使用すると、作業効率がグンと上がり、手動入力によるミスや計算ミスもなくなります。 ぜひ今回ご紹介した20個を覚えて使ってみてください。

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