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 「作業服を着たのは初めて。意外と似合っているのかな?」。米メジャーリーグ(MLB)のボストン・レッドソックスに所属する吉田正尚選手は、チームでの背番号と同じ「7」の付いた作業服に袖を通し、にっこりほほ笑んだ――。奥村組が2024年1月26日、東京・丸の内にある同社「クロスイノベーションセンター」で開催した新CM発表会での一コマだ。

奥村組の作業服を身にまとい、ガッツポーズを決める大リーガーの吉田正尚選手。背中にはボストン・レッドソックスでの自らのユニホームと同じ背番号「7」が付いている(写真:奥村組)
奥村組の作業服を身にまとい、ガッツポーズを決める大リーガーの吉田正尚選手。背中にはボストン・レッドソックスでの自らのユニホームと同じ背番号「7」が付いている(写真:奥村組)
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 同社は吉田選手をアンバサダーに起用。新CM発表会は入団記者会見風のアンバサダー就任式を兼ねるものとした。

 吉田選手に作業服を手渡した奥村太加典社長は「素晴らしい戦力補強になった。奥村組はこれまで以上に頑張らないといけないと固く誓った」と相好を崩した。

 新CMは「想いが宿るユニフォーム」編、「想いを受け継ぐ背中」編の2本。いずれも、吉田選手が奥村組の作業現場を訪れ、作業服を着て同社社員や職人と交流し、感じたことを語るドキュメンタリー風のつくりになっている。

 記者会見でCM撮影の感想を聞かれた吉田選手は、「僕らもユニフォームを着るとスイッチが切り替わる。同じ気持ちで臨んだ」と語った。

 奥村組社長室の井戸田高明広報課長は、吉田選手を起用した理由を次のように説明する。「吉田選手は地道な努力を積み重ねてプロ野球選手となり、さらに大リーグに挑戦した。『堅実経営』『誠実施工』を信条とする当社の企業イメージを発信するアンバサダーに適任だ」。

奥村組のアンバサダーに就任した吉田選手(右)と奥村社長(左)。新CM発表会でがっちりと握手した(写真:日経クロステック)
奥村組のアンバサダーに就任した吉田選手(右)と奥村社長(左)。新CM発表会でがっちりと握手した(写真:日経クロステック)
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