マーケティングの世界は根拠に乏しい名言や格言の類いであふれています。それらを基に練られた戦略や実行された施策は本当に有効なのでしょうか。そもそもマーケ戦略を立てる“前提”が間違っていたのなら、それは“戦略ごっこ”にすぎません。日経クロストレンドが2023年12月14日に発行する新刊『戦略ごっこ―マーケティング以前の問題』は、マーケターが陥りがちな誤解や間違いを300本を超える海外論文などの「エビデンス」を基に徹底解明し、「事業成長の分岐点」を見極めます。400ページを超える大ボリューム。あなたがこれまで信じてきた“マーケの常識”が覆ります。
300以上の海外論文や実証研究で明かす“衝撃の真実”
世の中には、マーケティングやブランディング系の話があふれています。毎年のように新しいキーワードが登場し、ネットを検索すれば「すご腕マーケターの成功事例」から「偉い先生が提唱する有名な理論」、果ては「どこかのコンサルが考えた独自フレームワーク」まで山のように出てきます。
しかし、本当にそれで事業が成長するのでしょうか?
なぜ、みんな言っていることが違うのでしょうか?
STP、顧客ロイヤルティ、新規獲得と離反防止、リピート、差別化、ニッチ戦略、ブランドイメージ、パーセプション、ポジショニング、プレミアム化、推奨、ファンマーケ、購買ファネル、クリエイティビティ、予算配分の最適化、マーケティングROI……。
本書では、このような「みんなそう言ってるから、まあそういうものなんだろう」的な話の根拠を、海外の実証研究や論文を中心に徹底的に掘り下げました。その結果、事実ではない、一般的に有効とは言えないケースが数多く見つかりました。消費者理解から商品開発、プライシング、流通、広告コミュニケーションまで、戦略や戦術に関わるほぼ全ての面で「根本的な事実誤認」があるようです。
現実と理屈が合わないとき、間違っているのは理屈のほうです。現在はリスキリングがはやっていますが、本来知り直すべきなのは「こうするとこうなる」「そうしたくても、そうはならない」という、市場と消費者行動に関する基本的なファクトです。そこを勘違いしたままでは、どんなに素晴らしいアイデアでも水の泡、企業の貴重なリソースが無駄になります。今こそ事実に基づいて、ビジネスやマーケティングの「当たり前」を見直しましょう。
<想定読者>
- 成熟市場の消費財、サービス財、耐久財のマーケターや商品開発者
- 売上の踊り場に直面している経営者、小さなブランドを成長させたい担当者
- 上記を支援する側の広告代理店、クリエイター、営業など
- 学生、若手マーケター
【書籍の購入はこちら】
書名:『戦略ごっこ―マーケティング以前の問題』(日経BP)
著者:芹沢 連
定価:2400円(税別)
単行本:476ページ
発売日:2023年12月14日
■ Amazonで購入する
【目次】
序章:エビデンスベーストマーケティングとは
第1章:新規獲得と離反防止のエビデンス
第2章:ロイヤルティのエビデンス
第3章:態度変容、行動変容のエビデンス
第4章:差別化戦略のエビデンス
第5章:価格戦略、価格プロモーションのエビデンス
第6章:商品戦略、ブランドポートフォリオのエビデンス
第7章:STP、ブランドイメージ、パーセプションのエビデンス
第8章:メディアプラン、クリエイティブのエビデンス
第9章:広告予算、マーケティングROIのエビデンス
■ 本邦初の“証拠”に基づく画期的なマーケティングの書
中央大学名誉教授 元日本マーケティング学会会長 田中 洋 氏
■ 「KKD(勘・経験・度胸)の武勇伝」に染まる前の学生や若手マーケターに読んでほしい必読書!
三井住友海上火災保険 CXデザイン部長 CMO 木田浩理 氏
■ 世の中でもてはやされる成功への近道を夢見る前に、マーケティングの科学の現実を直視せよ
ニューバランスジャパン マーケティング部 ディレクター 鈴木 健 氏
■ 300以上の海外論文に基づく「エビデンスベーストマーケティング入門」
JR東日本 マーケティング本部 戦略・プラットフォーム部門 データマーケティングユニット 担当部長 渋谷直正 氏
■ マーケターの「痛い所」を突く良書!
ELYZA取締役CMO 兼 三井住友カード Head of AI Innovation 野口竜司 氏
【著者プロフィル】
株式会社コレクシア コンサルティング事業部 執行役員