12:30PMはお昼ですか?真夜中ですか?
NASA vs 国立天文台;0時と12時の正しい定義とは?
12:30PMはお昼です。多くの英語のサイトで,12:30PMは,noon, afternoonとなっています。ネイティブの英語の先生も,12:30PMはお昼です,とはっきり定義しています。
NASAのサイトでも,12:30PMは,お昼のイベントの案内によく出てきます。
それでは,午後12時30分,これは定義できますか?
実は,国立天文台の大ミスのため,午後12時30分は定義できません。
しかし,常識的には,12:30PM=午後12時30分でよいと思います。
◆◆時計を見てね◆◆
まちがいなく
午後12時30分
12:30PM
です
これも
午後12時30分
12:30PM
です
日本語の専門用語の解釈に疑問をもったなら,必ず英語の専門用語も確認しましょう。そうしますと日本語のマチガイがよく見つかります。今回は,国立天文台 vs NASA で確認しましょう。
◆◆国立天文台の大ミス;国立天文台の0時と12時の定義◆◆
国立天文台の0時と12時の定義は,
「午前0時の12時間後が午前12時,午後0時の12時間後が午後12時である」
この定義はちょっと見には絶対的に正しいような印象を与えます。どう見ても数学的に正しいような気分になります。
午前0時(0:00AM)とは真夜中の正子(しょうし;正午しょうごの12時間後)のこと,午後0時(0:00PM)とはお昼の正午のことである。これは世界中で正しい定義です。
国立天文台の定義では,午前0時と午後12時が同じ正子(真夜中)であり,午後0時と午前12時が同じ正午(真昼)であることになります。
午後12時30分 12:30PMという表現は,国立天文台の定義では許されていません。いかに大ミスであるかが判るでしょう。でもこの定義は論理的に正しいと主張する人が多くいます。
本当によく考えてみてください。国立天文台の定義は自己矛盾しています。もし,この定義が正しいのなら12時を定義する必要はまったくありません。この自己矛盾が多くの人を迷わせるのです。
◆◆0時と12時の正しい定義◆◆
0時と12時の正しい定義は,えっ,これで本当によいの?となりますが,世界中では,
0時と12時は同じです。
これでとても簡単になりました。午後12時30分(12:30PM)は午後0時30分(0:30PM)のことだったのです。
NHKだけは,午後12時30分という表現は使いません。かたくなに,午後0時30分という表現を使います。何が本当に正しいのかが理解できないお役所ですよね。NHKだから正しいはずなんて思わない方がいいよ。今でも葛飾の葛の字を掲げるのつくりに草冠を付けた字と間違えているのだから。もし試験で「葛藤」をNHK風に書いたら×になりますよ。受験生よ抗議せよ。
なぜこのような問題がおこってしまった理由は,昔のJISフォントが間違っていたからです。しかし,かなり前に修正されたのにもかかわらず,NHKはNHKフォントを使っているようです。
◆◆「12:30PM」はインターネットにあふれてる◆◆
「12:30PM」のキーワードでググれば,すごくたくさんでてきます。
例えば,お昼の食事会やパーティのお知らせでは,
11:30AM~12:30PM
と表現します。
「12:30PM NASA」のキーワードでもたくさんでてきます
並列して「5:30PM GMT」とでてくるのでロンドンより5時間遅いお昼のことはマチガイありません。
この多さからみると,NASAは日常的に「12:30PM」を使っているようです。逆に,0:30PMという表現はあまり見当たりません。