雲ノ平 で「コッヘルがないっ!」
槍ヶ岳・穂高岳・上高地
(長野, 岐阜, 富山)
2023.10.12(木)
4 DAYS
伊藤新道のつづき ( https://yamap.com/activities/27487216 )
計画では、三俣山荘から鷲羽岳を越えて雲ノ平に入り、高天原温泉で入浴し、水晶岳から読売新道で黒部ダムへ下りる予定でしたが、全く計画通りに進みませんでした。
まず三俣山荘を出る時、「鷲羽岳を重荷で越えるより、先に雲ノ平に行ってから軽荷でピストンした方が早いのでは」と思い付いてルートを変更したのですが、これはかえって時間がかかってしまった。
加えて雲ノ平キャンプ場が見えたあたりで、道を間違えたのではないかと勘違いして引き返したりして時間をロス。Yamapを見ればそのまま進めば良いとわかったはずですが、その時はスマホの調子が悪くて使えていませんでした。紙の地図も三俣山荘に忘れてきていて、記憶を頼りに歩いていたのが敗因。さらに、軽荷で祖父岳に登ろうとして登山口を通り過ぎてしまい、また時間を無駄に。これで高天原まで行く時間がなくなってしまい、その日はワリモ岳をピストンして終りになりました。Yamap が使えないだけでこんなに続けて失敗するとは、いつもいかにYamapに頼りきって頭を使わずに歩いているのかと。
そして晩飯の準備をしようとしたところで、コッヘルとバーナーの入った袋がないことに気付きました。明日高天原へ行こうかなどと考えていましたが、コッヘルを探して来た道を戻るしかなくなりました。晩飯は、水で戻した尾西のチキンピラフ。水の場合は60分と書いてありますが、気温のせいか戻し足りなかったようです。コッヘルを失くしたショックでせっかくの雲ノ平の夕景を楽しむ気にもならずに、そのまま寝てしまいました。幕外最低気温 -8℃
翌朝、昨日残したチキンピラフの残りで朝食。昨日炊いた冷や御飯だと思えば十分食べられる。尾西のアルファ米はあと4袋あるので、コッヘルがみつからなくても山行は続けられると気を取り直して、雲ノ平を少し散策した後、コッヘル探しに出発。ザックを下した覚えのある場所を確認しながら歩きましたが、発見できずに三俣山荘に到着。小屋の受付は、小屋主の娘さんかと思われる女の子が大人顔負けの接客で微笑ましかったですが、コッヘルはありませんでした。(地図はあった) あとは伊藤新道を下るしかないので、テント泊の手続きをしたところで、他のスタッフさんがコッヘルの袋を持ってきてくれました。靴箱に置いてあったそうです。
戻ってきたコッヘルとバーナーで昼飯(棒ラーメン)のあと、鷲羽岳と鷲羽池をピストン。鷲羽池は地図で見て気になっていたのですが、一目で火口湖とわかる形の静かな良い場所でした。チングルマなどの枯れ草がたくさんあったので、花の季節にまた来てみたい。
次の日は、通ったことのなかった西鎌尾根から槍ヶ岳へ。西鎌尾根の最後はなかなか急坂で、伊藤新道用の沢靴などで重い時に通るんじゃなかったと後悔しました。槍沢へ下りてババ平で一泊してから上高地へ下山。
ババ平では夜中に雨になり、床上浸水してしまいました。ツェルトではよくあることとはいえ、朝起きてみたら、見事に水溜りの上に設営していて、設営場所の選択が悪すぎでした。前回床上浸水した時は着替えを濡らしたり、スマホを濡らして修理に出したりと惨々でしたが、今回はしっかり防水してあったので無事でした。