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赤ちゃんの鼻づまりにどう対処?…鼻水を取り除きやすくする方法も
Q 赤ちゃんの鼻がつまって、つらそうなの。
ヨミドック 赤ちゃんの鼻づまりは、大人よりも注意が必要です。特に乳児は生まれてしばらくの間、口呼吸が難しい子もいます。鼻づまりになると、ミルクや母乳を飲めなくなることもあります。
Q なぜ鼻がつまるの?
ヨ 感染やアレルギーの刺激で、 鼻腔内の粘膜が腫れて鼻腔が狭くなるからです。鼻水が出ると、鼻腔はさらに狭まります。特に乳児は鼻腔が小さいため、鼻水でふさがりやすいのです。
Q どう対処したらいい?
ヨ まず鼻水を取り除きます。市販の鼻水吸引器はお勧めです。口で吸うタイプは風邪がうつるので避け、電動のものを使いましょう。
Q 吸引器でまめに取った方がいい?
ヨ 鼻水が垂れたり、つまっていたら取りましょう。食用の重曹2・5グラム、食塩5グラムを水500ミリ・リットルに溶かし、2、3滴鼻の中にたらすと、鼻水がやわらかく、取り除きやすくなります。吸引器は先端を斜めに入れ、動かしながら使うと吸引しやすいですよ。耳鼻科でも対応できます。
Q 他にできることは?
ヨ 鼻水や鼻づまりの原因をできるだけ減らしましょう。部屋の湿度を40%以上に保ち、ウイルスや細菌への感染を防ぐことも大切です。蒸しタオルで鼻を温めたり、お風呂に入ったりすると、鼻水が外に出やすくなります。
寝る時に息がしづらそうなら、背中と布団の間に、丸めたタオルを入れ、上半身を少し高くしてみてください。横向きに寝かせると、落ち着くこともあります。
Q 病院に行く判断は?
ヨ ミルクを飲みづらそうにしている、尿が普段より少ない、38度以上の熱がある、鼻づまりがひどく眠れていない、不機嫌といった症状が一つでもあれば、耳鼻科や小児科を受診しましょう。
1分間に50~60回程度呼吸する、 肋骨 やのどをくぼませながら息をする場合は、呼吸困難の恐れがあるので、すぐに救急車を呼んでください。
Q 大人の場合は?
ヨ 鼻づまりに加えて、頭痛や眠りが浅いなど気になる症状があれば、他の病気が隠れている可能性があります。医療機関で相談してもいいですね。(余門知里/取材協力=谷口昌志・市立ひらかた病院小児科部長、工藤典代・アリス耳鼻咽喉科院長)
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